富士山のレーダードーム館に見学に行ってきましたので、見どころと館内の様子をまとめました。
富士吉田周辺の観光をする場合、おススメのところです。
写真を多く記載しましたので館内の雰囲気が伝わって頂ければ幸いです。
富士山レーダードーム館について【富士吉田観光おススメ】
レーダードームには、気象観測用のレーダーアンテナが中に入っています。
レーダーアンテナは、テレビのBS、CS放送を見る時に使うパラボラアンテナと同じ鍋のフタのような形をしています。
そのアンテナがドームの中で回転しているのですが、雨、風や雪などが直接アンテナに当たり、影響の無いようにアンテナの周りを囲って保護する役目をしています。
富士山の山頂は、普通の気象条件ではありません。
富士山レーダは、1964年に標高3776mの富士山の山頂に完成しました。
私は、以前富士山の見える静岡県三島市に住んでいました。天気のいい日は、三島から富士山のレーダードームが小さくポツンと見えていました。
富士山のレーダードームは、その思い出があった為とても親近感があり、レーダードームを一度間近で見てみたいと思っていました。
一言で言うと「めちゃ良かった!」です。
なかでも一番良かったのは、館内で上映されている映画に感動しました!
富士山のレーダードームは、勇敢なヘリのパイロット、高度な操縦技術、決死の作業と当時の最新技術と選別された作業員が集まり、すごく苦労して作られたものだということがわかりました。
富士山レーダードーム館は、1999年まで活躍していた富士山頂に設置されていた「レーダードーム」などの気象観測機器を気象観測衛星に引き継がれた後、老朽化のため役目を終えて解体されました。
役目を終えた後、2004年4月山梨県富士吉田市に「富士山レーダードーム館」として生まれ変わりました。
これが、ただのドームではなかったのです!
日本の技術の高さを改めて知りました。
富士山レーダードーム館シアター【富士吉田観光おススメ】感動もの!
富士山レーダードーム館の中にその時に建設された記録が映画で上映されています。(約50分、途中入退場可)
この映画は、感動しますのでおススメですよ。
作られたのは、今からおおよそ55年ほど前です。(2019年現在)
1950年代の日本は、度重なる大型の台風の上陸により各地で相当な被害がでました。
日本一高い富士山の山頂に気象観測用のレーダーを設置すればレーダー探知範囲が広がり、台風接近を早期に発見できるようになるのではないかという目的で設置されました。
今では気象衛星がありますが、当時は無かったのです。
富士山の頂上に気象観測用のレーダーを作るというのは、簡単なことではありません。
富士山の山頂は、平地の気象条件からは想像を絶する過酷な現場です。
1963年6月に富士山頂への気象レーダー建設に着手したものの工事は困難を極めました。
標高3776mの史上例のない高地での大規模な工事、工事期間が2年ありましたが夏の期間しかできないという悪条件、空気が薄いので作業員の高山病にも悩まされました。
山頂へ重量の重い資材を搬入するのに当初、人が運び、次に馬を使ったり、ブルドーザーを使ったりしますが、思いもよらぬ困難が・・
また、空気の薄いところでの作業は困難を極めます。
一般の人は「ヘリで運べばいいんじゃない」と軽く言ってしまいますが、そんな簡単なことではなかったのです。
最終的には、ヘリコプターで巨大ドームを運ぶことを決断します。
山頂付近は乱気流が渦巻く世界有数の危険空域で、巨大ドームの空輸作業を試みますが、パイロットの命もかかってきます。
今までに世の中にないものを作りだす時は、最高の技術の結晶、それぞれの専門分野での集結などあらゆる条件がそろって作られるものだと改めて思いました。
感動して涙ものです!
この富士山レーダードームのシアターは、構想から建設、運用までの経緯を上映しています。
富士山レーダードーム館 専用駐車場(無料)
普通車70台、大型10台、身障者用2台あります。突き当りの方が建物の入り口に近いと思います。(2枚目の写真付近)
【駐車場から建物入り口まで】
すぐ横の「道の駅 富士吉田共用P」からも歩いて近いです。
こちらは、なかなかの大きさの駐車場です。(下記写真)
普通車245台、大型7台、身障者用2台
富士山レーダードーム館 館内
【専用駐車場側の入り口】
【1Fの売店】右側にいる人の手前が入り口
【展示物】富士山気象用レーダー参考資料
【展示物】富士山気象用レーダー参考資料
【富士山測候所 模型】
富士山レーダードーム館 体験コーナー
レーダー観測員体験
【気象観測機器】ボタンを押すとレーダー画面が変わります。
【空中線制御装置・指令制御装置・遠隔制御卓】
寒さ体験 体感温度マイナス21度
体験部屋に入る手前の部屋で厚手のジャージのようなものを貸してくれます。それを着て寒さ体験。最初は、ちょっと寒いなと思っていたところ、風速が切り替わって行くとかなり寒いです。一度は体験した方がいいと思います。
富士山レーダードーム館 気象レーダー
【天井にレーダーのアンテナとドームの内側が見えます】
富士山レーダードーム館に行った人のtwitter
初めて来ました
富士山レーダードーム館 pic.twitter.com/vZIpZxJKoh— 奥田純代【気象予報士スクール講師】@Team SABOTEN (@SOOMIN_SABOTEN) August 17, 2019
今回とルートが似ているという狩野川台風は1958年、翌年には伊勢湾台風。当時は気象衛星なんてない時代だから、進路予報も難しかった。そこで日本一高い富士山にレーダーを造ろうという気運が高まったのは容易に想像がつく。写真は山梨県の「富士山レーダードーム館」で余生を送っている山頂レーダー pic.twitter.com/B0VccY5s5t
— 博物月報 (@hakubutu) October 11, 2019
富士山レーダードーム館です🗻
上のドーム部分はなんと本物🤗❗️富士山頂にあった気象観測用レーダードームを移設したものです。
中は博物館になっていて気象観測の歴史を学べます。
山頂の寒さ体験では冷たさと風速で息ができない😵#富士山 #山梨 pic.twitter.com/hzf6jOaTBd— ゆめかさご (@kandeedum) June 18, 2019
久しぶりに寄ってみた (@ 富士山レーダードーム館 in 富士吉田市, 山梨県) https://t.co/TMv9kzBgT5 pic.twitter.com/thKRnTpcgv
— NOG (@NOGjp) May 14, 2021
まとめ
「富士山レーダードーム館」の見どころは、富士山レーダーの建設の「ドキュメント映画」と「寒さ体験コーナー」です。
富士山レーダーは、NHKの「プロジェクトX」の第一回目の放送で取り上げられました。プロジェクトXでは紹介しきれなかった富士山レーダー建設に情熱を傾けた人々のドキュメント映画です。
この映画は、本当に感動しました。気象観測やレーダーなどに興味がない人にもこの映画はおススメします。仕事の取組み方や人々の情熱で物事が進んでいくという他の物事でも通じる何とも言えない刺激を受けました。
寒さの体験も北海道などに行かないと普段の生活では体験できないことなので良かったと思います。
普段平地から見える富士山も「きれいだなとか雄大だな」とか思うだけですが、頂上付近の気象は平地とは比べ物にならないくらいの気象条件だと改めて痛感しました。
その他にクイズステーションなどありますので、お子様のいる方は一緒にやると面白いと思います。
休館日、時間、入館料など詳しくは、こちらで確認してください。
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富士山レーダードーム館
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(レーダードーム、富士山ミュージアム、旧外川家住宅、3施設の複合入館券もあります。)
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最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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