長年腰痛やひざ、頭痛の痛みが続き悩んでいる人は多いと思います。
2018年11月18日にTBSで「健康カプセル!元気の時間【頭痛・腰痛・ひざ痛が劇的に改善】」の放送をしていたのでまとめてみました。
今まで腰痛・頭痛・ひざの痛みで病院に行ってもなかなか改善しないという方もいらっしゃると思います。
現在、長引く痛みで悩む人は、なんと推計2000万人。しかもその多くは原因が不明。 今回は、その謎の原因を突き止め、長引く痛みを改善してくれるペインクリニックを紹介します。
もしかするとあなたの今の痛みは、これが原因だったかもしれませんよ。
今回解説してくれる先生は、横浜市立大学付属市民総合医療センター 麻酔科 ペインクリニックの北原雅樹先生です。
番組では、出演者のゲンキリサーチャー ペナルティヒデさんが実際に腰痛、首痛で長年悩んでいるということで先生に診断してもらいました。
先生曰く、「患者さんはいろんな証拠を残している。その証拠をつなげた先に出て来るのが真犯人です」。
ペインクリニックは、長引く痛みの原因を突き止めるスペシャルな医療部門です。
番組では、ペインクリニックの最前線を徹底リサーチします。
先生のところは、全国からの患者さんが絶えない痛み治療のスペシャリストです。
ペインクリニックってあまり耳にしたことがないですよね。
ペインクリニックとは、痛みの原因を様々な角度か追及して治療の方策を立てるところです。
日本には非常に少なく知らない人が多いとのことですが、ヨーロッパやアメリカなど大きな大学病院には必ずある部門だそうです。
その分野では欧米より20年くらい遅れてるんだそうです。
それでは、いったいどうやって痛みの原因を見つけるんでしょうか?
ヒデさん(47歳)は、腰痛暦30年、首痛7年とのこと。
これまでにかっかった医療機関では原因がわかっていません。
最初に先生から手渡されれたのは問診票です。しかし、ただの問診票と違って23ページにも及び、200以上の質問があります。
痛みに直接関係することだけでなく、なぜか生活習慣に関する質問も多くあります。
この問診票をかくのも大変ですが、ヒデさんは30分以上かけ問診票を記入。
この問診票をもとにヒアリングを行いました。
ヒデさんは大学時代にサッカーをやっていたという事、今では運動はしていないことや若いころと比べ体重が15kg増えたのというような先生の問診がありました。
その他、仕事や家族関係、食生活、お酒の量、いびきをかくかかかないかなど多岐に渡ります。
その後、診察へ
先生がヒデさんと話しながら身体のいろいろな部位を探っていきます。
そして、ずばりヒデさんの足の付け根内側のももの表側あたりを押すと
「痛い!」と思わず叫び声が!
原因は、太ももの筋肉が硬くなっていたようです。
先生は太ももの筋肉が硬くなっているのを一瞬で見抜きました。
骨盤の内側から太ももに付いている筋肉が硬くなってしまっていて収縮しているので腰回りの筋肉を常に引っ張っていて腰に痛みが生じていたようです。
若い人がすごいスポーツをして鍛えていた人がスポーツを止めると筋肉が収縮して硬くなってしまう。
これが一つの原因です。
首の痛みも同様に周囲の筋肉が硬くなっているためとのこと。
普通の先生のところに行って何も原因がないと言われたらまずは筋肉です。
対策としては筋肉の柔軟性を高めることが重要とのこと。
筋肉をほぐすにはストレッチが効果的だそうです。
YouTubeにストレッチのやり方が動画にありました。
これも筋肉をほぐす1つの方法です。
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充分な睡眠がとれていないと筋肉と脳は休めない。そうすると痛みを感じやすくなるとのこと。
通常、脳に痛みが伝わると神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリン)が放出されて痛みの経路を遮断。そのため、ちょっとした痛みでは苦痛を感じません。
しかし、熟睡できてないと痛みを遮断する成分が充分に放出されず痛みを感じやすくなるとのこと。
先生は、ヒデさんの睡眠に問題があることを最初のヒアリングで判明していました。
ヒデさんが、いびきをかいて寝ていることに注目し、睡眠時無呼吸症候群の可能性があるとのこと。
睡眠時無呼吸症候群は、眠っていても脳を十分休ませることができず、痛みを感じやすくなります。
ヒデさんの長年腰痛、首の痛みの原因は、周辺の筋肉の緊張、睡眠時無呼吸症候群が痛みを増幅させている可能性が高いという事が今回の診断結果です。
北原カルテ②
埼玉県の女性(23歳)
学生のころから腰痛に悩んでいたそうです。中学ではテニス部に所属しその影響で腰を痛めたかと思い病院を受診。
レントゲンでは骨や筋に異常はなく原因は不明だけど受け止めるしかなかったそうです。
高校ではテニスを止めましたがそれでも腰痛が治まらず、階段の昇り降りも不自由。時には1か月以上寝たきりになることもあったそうです。
原因はずっと不明と言われていたので、この先ずっと付き合って
いくものかと思っていました。
大学2年生の時、北原先生の所へ訪れました。
初めての診察で先生が疑ったのが「廃用症候群」。
いわゆる筋肉を適切に使っていないため足腰に負担が起こる。
若い女性に時々見られるようです。
【廃用症候群】
筋肉の低下などが要因で起こる機能障害。
これを疑い、女性に適切な運動をするように勧めました。
しかし、目立った改善はありませんでした。
事態が動いたのが2回目の診断です。
北原先生は彼女の一瞬の表情を見逃しませんでした。
先生は、診察をしっかりやり直しました。
そして、脚を動かしている時に寛恕が変な顔をしたのです。
先生は「どしたの?」って聞いたら「実は・・・」って話になりました。
それは、昔手術した盲腸の痕のツッパリ・不快感が原因でした。
女性が虫垂炎の手術をしたのが小学6年生の時です。8年も前の手術が腰痛とどんな関係があるのでしょうか?
北原先生によると、神経障害性疼痛といって手術で神経を切ってしまうとその後で痛みを残す人が5~10%はいるとのこと。
症状としては、痛みに過敏になるとのこと。
痛みを察知した周囲の筋肉は、慢性的な緊張状態になるとのこと。それがさらにほかの筋肉にも伝わり、関係ない部位の痛みとなるようです。
北原宣氏の診断は虫垂炎の手術痕の神経痛により、腰回りの筋肉が緊張状態になり痛みを引き起こしていると考えました。
これを聞いた女性は、盲腸の手術の痕と腰痛が繋がっているというのは半信半疑だったそうです。
しかし、処方された神経痛の薬を1年ほど服用すると手すりが無くても階段の昇り降りができるようになりました。
10年近く悩み続けた腰の痛みがほとんど無くなったのです。
先生には本当に感謝しているそうです。
北原先生の指導によりひざの痛みが劇的に改善したという男性にお話しを伺いました。
静岡県で和食料理屋を営む山口さん(65歳)。
痛めていたのは左ひざ。3年前から階段の昇り降りも不自由になってしまいました。そのため、仕事を辞めることも考えたそうです。
山口さんは、夕方になると立っているのが辛くなって夜もズキズキ痛んで目が覚めていたりしたそうです。
この状態だと仕事も無理かなと思っていたようです。
今までの診断は、変形性ひざ関節症と診断されました。ヒアルロン酸注射も行い、一時的に痛みが治まったが根本的な解決には程遠かったとのこと。
その後、山口さんは、ペインクリニックを受診。
北原先生の診断によると山口さんは寝酒を飲むというので「寝酒は睡眠の質を落とすものだからやめてくれ」と言ったとのこと。
山口さんは、就寝前に日本酒を3合程度飲むのが長年の日課になっていたようです。
山口さんは、先生に言われ寝酒を止めるのは辛かったがひざの痛みと比べたら寝酒はやめたほうがいいと思い止めたそうです。
そして、寝酒を止めた時点ですぐぐっすり眠れるようになったようです。
山口さんは、先生から指摘された減量にも挑戦、すると半年後には、階段の昇り降りも驚くほど改善されました。
山口さん曰く、ひざの痛みがとれて人生180度変わりました。仕事にもまた意欲がでてきたとのことです。
寝酒もまた睡眠時無呼吸症候群と同じく深い眠りを妨げ痛みを感じやすく良くない習慣とのこと。
寝酒は、眠りには落ちるが眠りを浅くする。アルコール分解物のアルデヒドが睡眠状態を浅くするとのこと。
但し、就寝までに時間をおけば大丈夫なようです。目安としてはビール500mlか日本酒1合の場合、就寝の2時間半前までに飲んでください。
食べ物の組み合わせで頭痛が起きることがあるそうです。
赤ワインとブルーチーズを同時に食べるとごくまれに頭痛が起こるそうです。
これは、赤ワインに含まれるポリフェノールやブルーチーズに含まれるチラミンが血管を収縮させる為だそうです。
チョコレートやココアなどもポリフェノールが含まれています。
またピーナツやナッツ類はどうしても油が参加するのでその酸化した脂が影響する場合もあるようです。
これは、小麦粉に入っているグルテンに対する反応です。グルテンは、小麦などの穀物から生成されるたんぱく質の一種でパンやピザの生地、餃子の皮に多く含まれています。
グルテン不耐症の人はグルテンを摂るとグルテンを消化する酵素が不足し小腸の粘膜が炎症を起こすのだそうです。
そして栄養素を吸収しにくくなり様々な不調が起こります。
実は、北原先生がグルテン不耐症で決まった時間帯に背中、首回りに痛みがあったそうです。
このことに気づき、3週間グルテンを摂るのを止めたら調子が良くなったそうです。
先生は、50代半ばまで全然なかったそうです。しかし、気がついたらそうなっていたとのこと。
詳しい原因はわかりませんが、健康な人でも突然グルテン不耐症になる可能性があるようです。
北原先生のところに来る人はだいたい一通りの検査を行っているので見逃されているというと意外と多いのが筋肉のコリだそうです。
ひざの痛みの場合も関節問題と思われれがちなのですが、ひざ周りの筋肉がこっている人が非常に多いです。
もう一つ慢性的痛みの原因は、ストレスで痛みが増幅しているケースもあるそうです。
人間は最終的に痛みを感じるのは脳なので、脳がストレスを感じていると痛みが増幅しているケースもあるとのこと。
北原先生によると、痛みには必ず原因があるとのこと。
患者さんはいろいろな証拠を残しています。データ、症状、細かい問診票とか様々な証拠をのこしています。
その証拠をすべて矛盾なくつなげた先に出て来るのが真犯人だとのこと。
その追及ぶりは、まさに名探偵です。
これから、ますますペインクリニックの必要性が高まり増えて行くのではないでしょうか。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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