富士山の雪が積もらないのはなぜ?雪が少ないから?それとも…

地震・火山

2020年12月、富士山の雪が少ない。

例年は、雪化粧で真っ白になっているはずなのになぜか今年は雪がほとんど積もっていません。

画像

引用:ウエザーニュース

12月なのに富士山の西側は雪がほとんどありません。

上空からの写真ですが東京方面から見える方向には雪が多少積もっています。


 


富士山の雪はなぜ少ない

1.降水量が少ない

10月24日~12月22日までの降水量が記録的に少ないため

引用:ウエザーニュース


2.風や日差しで雪が溶ける

 

冠雪は、風で巻き上げられてたり、日差しの影響で昇華・蒸発して減ってしまうことが考えられます。

富士山山頂の気象統計では、先月の日最高気温の平均値は−3.7℃となっていて、冠雪が極端にとけやすかったというわけではなさそうです。

一方、富士山周辺の降水量は先月からかなり少なくなっていました。

富士山の周囲にある雨量計の統計をみると、過去60日間の降水量が平年と比べて90%以上も少なくなっているところがほとんどとなっています。

 

山梨県の古関では平年比7%、河口湖、山中、静岡県の白糸では平年比8%、富士では平年比10%となっています。

1933年から降水量の統計がある山梨県富士河口湖町の河口湖特別地域気象観測所では、先月の月間降水量が12.0mmと11月としては2位の少雨記録、12月に至ってはまだ観測が0.0mmの状態です。

そもそも雪がほとんど降らなかったことが、富士山の冠雪の少なさに影響していると言えそうです。

引用:ウエザーニュース

【風で雪が舞っている富士山-2021年1月29日】河口湖方面から

3.富士山のマグマが上昇して地面が温かい?

これはネットでうわさになっていることですが、富士山地中のマグマが活性化し地表温度が上昇しているかもしれない。

可能性としては低いと思います。その場合、富士山には火山活動を監視する測定機器が数多くありますのでそれらのデータに変化がでるはずです。

■火山活動連続観測網(VIVA ver.2)

富士山観測データ

富士山に久しぶりに雪が降った

12月27日~28日にかけて雪が降りました。
それでも例年と比べるとまだまだ少ないようです。


 



富士山頂の気温(2020年12月)

今は冬の真っただ中ですので山頂付近の平均気温は、約マイナス15℃~25℃ぐらいです。

【引用:気象庁 過去の観測データより】

12月29日 見る方角によっては少し溶けているような?

どうやら西側の雪が少ないようです。


富士山定点観測

出典:【4K】富士山ライブカメラ / 4K Live Camera Mt.FUJI (Youtube フジヤマNAVIさんより)

河口湖畔の富士山絶景スポット「~河口湖~富士山パノラマロープウェイ」山頂展望台から

2021年1月1日

2021年1月5日

2021年1月10日

2021年1月15日

2021年1月20日

2021年1月25日(23~24日に積雪)

2021年2月1日


【別カメラ】

2021年1月1日(出典:静岡市さった峠ライブカメラより)

2021年1月5日

2021年1月10日

2021年1月15日

2021年1月20日

2021年1月25日(23~24日に積雪)

2021年2月1日

富士山頂の気温(2021年1月)

【引用:気象庁 過去の観測データより】

このデーターは富士山山頂です。

山は100mの高度を増すごとに気温が0.6℃下がると言われています。

富士山五合目は吉田ルートで標高2,305m、富士宮ルートで2,400m。

富士山山頂でー20℃の時、5合目は-11.5℃と思われます。

結果

雪が溶けるげ要因:気温としては雪が溶ける気温ではありませんが、積雪量が少ない。風で巻き上げられてたり、日差しの影響で昇華・蒸発して減ってしまうことが考えられます。

地表の温度が高く溶けている可能性は少ないと思われます。

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